「ラ・ラ・ランド」のラストシーンはハッピーエンドか考察してみた

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「ラ・ラ・ランド」のラストシーンはハッピーエンドか考察してみた

2016年最高の映画のひとつとされ、数々の賞を受賞したミュージカル映画「ラ・ラ・ランド(La La Land)」
まだ見たことないという方でも聞いたことはあるのでは?というくらい有名な大ヒット映画です。

もちろん私も話題に乗っかり「ラ・ラ・ランド」を見たのですが、映画内の色使いがとてもキレイで、ダンスや歌のシーンも楽しいし、ミア役のエマ・ストーンのお茶目なところが可愛いし、セブ役のライアン・ゴズリングはとにかくイケメンだし、ストーリーは王道だけどテンポ良くて分かりやすいし、と気持ち良く見ることのできる素晴らしい映画でした。

 

ただ、一つだけどうしても気になるあのシーン。

そう、ラストの想像(幻想?)シーンです。

「ん?これはハッピーエンドなの?」

「やっぱりミアはまだサブのことが好きなんじゃないの?」

「夢はつかんだのに、これじゃ切なすぎる」

と、思った方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、気になるラストシーンと「ラ・ラ・ランド」は果たしてハッピーエンドだったのかについて考察したいと思います。

※この記事の後半にはネタバレを含みますので、まだ「ラ・ラ・ランド」を見てないよという方は、まず先に映画を見ることをおすすめします。

 

「ラ・ラ・ランド」ってどんな映画?

【あらすじ】
ロサンゼルスを舞台に、オーディションに落ち続けるも女優を目指し夢を追う「ミア」と、古き良きジャズの再興のために自分の店を持つことを夢見るジャズピアニスト「セブ」の、夢と恋の物語。
最悪の出会いを果たした二人であったが、互いに夢を追い続ける二人は少しずつ惹かれ合い交際をはじめ、幸せな日々を送る。
ミアがオーディションに落ち続けるなか、セブのもとに旧友のキースからバンドの誘いが舞い降りる。
セブは、自分の求める音楽とは違うと分かりながらもバンドへの加入を決めるが、このバンドが大成功したことで二人はすれ違いはじめる……。

【基本情報】
監督・脚本:デミアン・チャゼル
(「セッション」など)
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド、ローズマリー・デウィット、J・K・シモンズ
公開:2017年

 

脚本・監督は、ジャズをテーマにした大ヒット映画「セッション」のデミアン・チャゼル監督です。

ちなみにタイトルの「ラ・ラ・ランド(La La Land)」とは、ロサンゼルスと「現実から遊離した精神状態」を意味するそうです。
「La」はロサンゼルスの「エルエー」だったんですね。

ラストシーンを考察

ラストの演出は誰の想像か

セブの演奏ではじまるミュージカルシーンですが、これは「ミア」の想像だと思います。

なぜなら、理由はこの2つ。

  1. セブの店に入るまでのシーンがある
  2. まるで舞台のセットかのような演出だった

1は、ミアが婚約者と偶然セブの店を訪れる場面の再現になるので、セブはこの出来事を知らないからという理由です。
もうこれだけでこの想像がミアのものだと言えそうですが、想像シーンはミア脚本の「二人の物語を創造した舞台」のようにも思えました。これが2の理由です。
華やかでロマンチックな演出や、舞台のようなセットには、ミアらしさが溢れているような気がします。

そして、この想像シーンのラストでミアは気づくのです。

二人が結ばれないことはハッピーエンドだった

ミアとセブの二人は、出会う前から夢を追い続けてきました
その夢へと続くの道に中に「二人の出会い」があったんですね。

互いに一緒にいたいという気持ちはもちろんあるけれど、それと共に「夢を叶えてほしい」という想いも強くもっていました。

そして、想像シーンを紐解くにあたって「お互いの夢への考え方」が重要になってきます。
分かりやすく、まとめてみましょう。

 

【ミア】

  • 女優になりたい
  • 女優の仕事ができれば場所は問わない

【セブ】

  • 自分の店を持ちたい
  • ロスで店を開くというこだわりがある

 

これを踏まえてラストシーンを見てましょう。

想像シーンでは、セブはミアと一緒にパリへ行きます。

ミアは女優として大成功をおさめ、セブと結婚して子どももいて幸せな家庭を築いています。

ただ、セブはロスで自分の店を開くという夢を叶えられないでいるのです。

そして、この想像シーンのラスト。

セブが現実で開いている店は、セブの店ではなくなっているのです。

なぜなら、セブはミアの隣で演奏を眺めているからです。

ここでミアは、「一緒にいることで自分の夢と二人の幸せは手に入るけれど、セブの夢は叶わないんだ」と気づくのです。

二人の夢は、一緒にいては叶えられなかったんですね。

それでも、夢を叶える過程において二人の出会いは必要だったし、出会ったことには意味があったのだと思います。

お互いを大切に思っているからこそ、この選択が正しかったのだと、ミアは納得したのではないでしょうか。

そう思うと、最後に互いに微笑む場面はとても感動的なシーンですよね。

 

切ないけれど「これが二人にとってのハッピーエンド」なのだと私は思いました。

何度も見たくなる最高の映画!

「ラ・ラ・ランド」は、あまりミュージカル映画を見ない私でも楽しめる素晴らしい映画でした。
ラストシーンは、人それぞれ解釈の違いはあるかもしれませんが、それもまたこの映画の魅力なのではないでしょうか。

さらに、映画冒頭の渋滞の中のダンスシーンの歌詞は、この映画の伏線となっているようです。
一回目の視聴ではまず気付けないし、歌詞までは覚えていない方が多いかと思います。

もし機会があれば、ぜひもう一度見返してみるとさらに面白いと思いますよ!

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