旧作とココが違う!『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』感想~ドンファンの興奮再び~

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最強の遺伝子

私は誰だ。

 

ここはどこだ。

 

誰が生めと頼んだ。

 

誰が作ってくれと願った。

 

 

20年前に聞いたこのセリフを今もはっきりと覚えている。

1998年当時小学生だった私は、ミュウツーが放ったこのセリフに衝撃を受けた。今まで見たポケモンのアニメとは全く異なる雰囲気の作品だということを子どもながらに感じとったのだ。あれから20本以上ものポケモン映画を観てきたが、未だに『ミュウツーの逆襲』を超える作品はない

そんな劇場版ポケモン史上最高の映画を20年の時を経てリメイクしたのが『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』だ。

キャッチコピーは「原点にして最高峰」。

そう!分かってるじゃないか!!
今は立派な大人になった?ポケモンキッズたちの心に「いちげき ひっさつ!」の如く突き刺さる秀逸なコピーである。

となれば気になるのが「どこがどうEVOLUTIONしたのか」だろう。

映像表現はもちのろんとして、追加シーンはあるのか、さらに深堀りされているところはあるのか、旧作を観た世代ならば特に気になるところである。

そこで今回は、旧作とリメイク版『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の違いについてまとめてみた

例によって私個人の感想も添えたので、かつてのポケモンキッズたちや現役ポケモンキッズたちが本作をもっと好きになるきっかけとなれば幸いである。

 

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』ってどんな映画?

ポケモンマスターになる夢を叶えるべく、仲間達や相棒のピカチュウと旅を続ける10歳の少年、サトシ。そんなある日、サトシ達の前に一通の招待状を持ったカイリューが現れる。その招待状には優秀なトレーナー達をポケモン城と呼ばれる場所に招きたいと記されており、サトシはすぐさまその誘いに乗るのだった。一方、ロケット団はミュウの遺伝子を元に、ミュウツーと呼ばれるポケモンを作り出していた。強大な力を持つミュウツーは、自らの存在意義に悩み、自分たちのエゴのために自分を作り出した人間に恨みを抱き始める。そして、ミュウツーはロケット団から逃げ出すと、人間達への復讐を果たすべく仲間を集め始めるのだった。

引用元:MIHOシネマ

【作品情報】
監督:湯山邦彦、榊原幹典
脚本:首藤剛志
出演:松本梨香、大谷育江、市村正親、小林幸子、レイモンド・ジョンソン、吉野裕行、神谷浩史、佐倉綾音
原作:『ミュウツーの逆襲』
主題歌:小林幸子&中川翔子『風といっしょに』
公開:2019年




旧作『ミュウツーの逆襲』との違いまとめ

主要人物の声優が一部変更されている

  • ウミオ(高木渉→吉野裕行)
  • ソラオ(古谷徹→神谷浩史)
  • スイート(佐藤藍子→佐倉綾音)
  • サカキ(鈴置洋孝→三宅健太)

ミュウの壁画のデザインが違う

映画冒頭でフジ博士率いる研究チームがミュウの壁画を発見する。

旧作では、古代エジプト文明ばりのいかにも昔っぽい絵だったのに対し、リメイク版はミュウのフォルムに忠実な絵となっている。

「アイツー」とのエピソードがカットされている

リメイク版では、フジ博士が遺跡を探索するシーンの後、ミュウツーが成長した状態で目を覚ますシーンに進むが、旧作ではミュウツーが目覚めるまでの成長過程を描いた「アイツー」とのエピソードが存在する。

アイツーとは、フジ博士の一人娘で幼くして命を落とした「アイ」のコピーである(まだ意識のみで実体は生成に至っていない)。

その他、後にコピーとして生み出される「リザードンツー」「フシギバナツー」「カメックスツー」の進化前である「ヒトカゲツー」「フシギダネツー」「ゼニガメツー」も登場し(こちらは実体の生成に成功しているが目覚めてはいない)、カプセルの中の幼いミュウツーと意識?夢?の中で交流する。

この出来事が後のミュウツーの心情にも大きく関わってくる。

海賊風トレーナーの手持ちポケモンが違う

物語の序盤で、サトシは海賊風トレーナーとバトルをする。

それなりに強いサトシに対し、全く歯が立たない海賊風トレーナーはやけくそになり、一気に3匹のポケモンを繰り出してピカチュウに挑戦。

旧作では「ゴローニャ」「モルフォン」「カイロス」の構成で挑むが、ゴローニャは「じめん」タイプを持っており、そもそもピカチュウの10万ボルトは効果がないはずがあっさり一撃で倒れてしまいタイプの相性的におかしいため、リメイク版では「ゴローニャ」ではなく「スリープ」に変更されている。

ボイジャーのセリフが修正されている

旧作で小林幸子演じるボイジャーに「波止場のカモメに聞いてみな」というセリフがあるが、ポケモンの世界においてすべての動物は“ポケモン”であるはずが、普通に「カモメ」と言ってしまっているため、リメイク版では「波止場のキャモメに聞いてみな」に変更されている。

旧作公開当時はカモメのようなポケモンがまだ登場しておらず仕方がない部分ではある。

ちなみにキャモメと進化形のペリッパーは、エンドロールのイラストにも登場する。

ロケット団の渡し船が違う

サトシたちは荒波を渡るために変装したロケット団の渡し船に乗るが、旧作では心許な過ぎる木製の小舟だったのに対し、リメイク版では、ラプラス型のアヒルボート(ジェット機能付)にグレードアップ?している。

もちろんアヒルボートのため足漕ぎである。

第一世代以外の技が使われている

リメイク版では、ミュウツーやコピーポケモン、海賊風トレーナーと戦うシーンで、当時発売中のポケモン第一世代(赤緑)にはなかった技が使用されている。

  • ドンファン:こおりのつぶて
  • フシギバナ:エナジーボール、リーフストーム
  • カメックス:こうそくスピン?
  • リザードン:ドラゴンテール?
  • ミュウツー:シャドーボール?

ラストシーンが少し変更されている

旧作ではミュウが一匹で飛び去っていくシーンで終わるが、リメイク版ではミュウだけではなく、ミュウツーやコピーポケモンたちと共に「ピュアズロック」へと辿り着くシーンに変更されており、旧作上映後に放送された『ポケットモンスター ミュウツー!我ハココニ在リ MEWTWO SAGA』へと繋がるラストシーンとなっている。

 

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の感想

リメイクするだけではEVOLUTIONとは言えない

テレビ東京開局55周年記念作品として20年ぶりに蘇った、ポケモン映画の原点にして最高峰といわれる『ミュウツーの逆襲』。

ポケモンファンとして、旧作を公開当時劇場で観た者として、率直な感想を述べるとすれば、リメイクしてくれた喜び半分、ただのリメイクに留まってしまった悲しみ半分といった感じである。小学生の頃に観て大好きだった映画が、まさか20年越しにリメイクされるとは夢にも思っていなかったし、『ミュウツーの逆襲』を知らない若者や子どもたちがこの名作に触れるきっかけができたことは素直に嬉しく思う。3DCG化されて映像もきれいになっているし、サトシやカスミなどお馴染みのキャラクターたちも、しっかりとアニメ版を踏襲したキャラデザになっていて好感が持てる

しかしだ。

果たしてこのリメイクが「EVOLUTIONしているか」と言われたら、ただ3DCG化して旧作の矛盾点を修正したに過ぎない仕上がりと言わざるを得ない。もっと追加シーンはなかったのだろうか。おぉ!と驚くような演出はなかったのだろうか。今作のターゲットが『ミュウツーの逆襲』を初めて観る人に絞っているのなら良い。でも絶対そうではないはずだ。当時旧作を観ていたファンも楽しみにしていただろうし、当然それに応えなければならない、それだけ大きな期待を背負った作品なのである。

ちょっと鞭を打ちすぎたので弁解しておくと、決してつまらなかったわけではない。というか、むしろとても良い作品だと思っている。ストーリー展開を知っていても、やっぱりピカチュウの涙には泣かされた。

でもそれは単体で観た場合の感想なのである。そりゃ面白いさ、素晴らしい原作をほぼ忠実にリメイクしたのだから。せっかくリメイクするのだから、ラストシーンのその後の話を描くとか、もっと目新しい追加シーンが欲しかった。3DCG化で美麗にしましたとか、旧作公開当時にはなかった技を使いましたとか、バトルシーンを1ターン増やしましたとか、そんな安易な追加要素ではちょっと満足感が足りなかったかな・・・と思ってしまうのである。

VS『名探偵ピカチュウ』日本的3DCG化の方向性

全編3DCG化ともなればどうしても比較対象に挙がってしまうのが、ハリウッドで映画化された『名探偵ピカチュウ』だ。

『名探偵ピカチュウ』は実写化なので、厳密にいえば映像表現としてちょっと違うのかもしれないが、もし『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』をハリウッドが製作していたとしたら、ポケモンを3DCGとして表現する方向性としては「フサフサ」「ゴツゴツ」「ヌメヌメ」したリアルな表現がなされていたのではないかと思う。『名探偵ピカチュウ』を観た方ならば、なんとなくイメージできるのではないだろうか。リアルと言えばリアルなのだが、「なんで毛を生やすの?」「リアルすぎて気持ち悪い」と感じる人もいるだろう。このあたりは賛否両論あるが、ハリウッド=リアル志向というのは確かである。

ちなみに、ハリウッドがなぜ毛を生やすのかについては下の記事でまとめているので、興味のある方はぜひ。

 

対して日本が漫画作品やアニメ作品を3DCG化すると、比較的原作やアニメを踏襲した元々の「キャラクターらしさ」を残した表現になることが多いように思う。ハリウッドのように毛も生えているし、ゴツゴツしたり、ヌメヌメしたりはしているが、あくまで違和感のない範囲にとどめている。原作やアニメ作品に慣れ親しんできた日本人からすると、これは非常に安心感がある。『名探偵ピカチュウ』を観たときに、違和感を感じた人は少なくないはずだ。さっきの逆を言えば、もし日本が『名探偵ピカチュウ』を実写化していたとしても、おそらくポケモンの3DCG表現は『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』と同じ方向性になっていたのだと思う。

どちらが間違っているわけではなく、日本とハリウッドでの「リアル」に対する方向性が違うのだろう。

私個人としては、やはり『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』のような日本的な方向性の方が、よりポケモンらしい可愛さがあるし、今後3DCGの技術が向上したとしても、この方向性は変えないで欲しいなと思う。

 

「ドンファン」の登場というビッグサプライズ

これは旧作の感想にもなってしまうのだが、『ミュウツーの逆襲』を語るうえでドンファンは絶対に外すことのできないポケモンだということをご存じだろうか。

旧作公開当時に映画を見ていた方は分かるはずだ。

なぜなら、当時発売していた『ポケットモンスター 赤・緑』において唯一登場していない新ポケモンがこの「ドンファン」だったのだ。ドンファンの登場は、私含め当時のポケモンキッズたちにとっては、気を失ってもおかしくないほどのビッグサプライズだった。決して話を盛っているわけではなく、リアルに劇場では歓喜の嵐が起こっていた。少なくとも私はテンションMAXだった。

記憶が曖昧で申し訳ないが、たしかこの頃は『ポケットモンスター 金・銀』の情報がまだほとんど出ておらず、「ガセネタ」なのではと疑われるほどの微々たる情報しかなかった(気がする)。発表されていた新ポケモンも、「ドンファン」「ホウオウ」「ヤドキング」「デンリュウ」くらいだったはずだ。

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は、そんなポケモンキッズ時代の懐かしい記憶を思い出すきっかけにもなったのだ。

この場を借りて感謝申し上げたい。

ありがとう。




旧作『ミュウツーの逆襲』も観る価値アリ!

リメイク版と旧作との違いでもご紹介したように、映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』では、物語の中で重要な役割をもつ「アイツー」のエピソードがカットされている

その意図は分からないが、この出会いがあったからこそのミュウツーであり、物語の深みを引き出す大切な要素でもある。アイツーを知れば、「いきもの」という存在の尊さや、「涙」を流すことの意味も知ることができる。ラストシーンの感動もひとしおだろう。

まだ観たことがないという方は、ぜひ観てほしい。

映像は多少古いが、物語の感動は今も決して色褪せてはいないはずだ。

 

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※本ページの内容は、2021年3月1日時点の情報です。最新の情報は、dTVの公式ページにてご確認ください。




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