「南極料理人」が描く非日常の世界。食べることとは生きることだった

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「南極料理人」が描く非日常の世界。食べることとは生きることだった

今回は、映画「南極料理人」の3つのみどころを私の感想とともにご紹介します。

2019年1月12日よりテレビドラマ版の「面白南極料理人」が放送開始されることもあり、2009年公開の映画版も再度注目されるかもしれませんね。

 

「南極料理人」ってどんな映画?

海上保安庁の料理人として働く西村 淳は、南極観測隊員候補だった同僚が事故に遭ってしまったために、代役として観測隊員のメンバーに任命されてしまう。妻と娘と産まれたばかりの赤ん坊を置いて、不本意ながらも単身赴任で南極へ行くことに。
西村のあたえられた任務は、南極昭和基地からさらに遠く離れた「ドームふじ基地」で1年以上ものあいだ、隊員8名分の食事を毎日3食分作ること。慣れない環境、代わり映えのない単調な生活、募るストレスを抱える隊員たちのため、非常な環境の中、限られた食材で様々なメニューを作るため試行錯誤し、奮闘する。

…というお話です。

 

南極大陸の「南極ドームふじ基地」を舞台に、8人の男たちの「非日常の中の日常」を描いた作品です。

堺雅人さん演じる料理人「西村 淳」が振る舞う料理はどれもこれも美味しそうで、内容関係無くとりあえず腹が減ること間違いなしの映画ともいえます。

ココがおもしろい!3つのみどころ

ココがおもしろい!3つのみどころ

コミカルに描かれる「非日常の中の日常」

物語は、南極基地という限られた環境での生活を終始コミカルに描いています

個性的なおっさんたち8人が、ひとつ屋根の下で1年以上も生活を共にする……そりゃ面白くないわけないじゃないですか。

このおっさんたち、みんなすっごく南極の生活を楽しんでるように見えるんですが、映画を見てるとなんだか寂しそうにも見えるんですよね。
そう。「楽しんでる」というよりも「楽しもうとしてる」んです。

そりゃ非日常の中で代わり映えしない毎日を同じ場所で一年以上も続けるんですよ。
みんな家族や恋人もいます。本当は寂しくないわけがない。

でもそれがこの映画の良さなんですよね。

そんな中で一生懸命楽しもうとしているおっさん達を、なんだか好きになってしまうんです。

料理を通して描かれる「生きるための“食”」

「南極料理人」ですから、日常の中のスパイスとして描かれているのが、主人公「西村」が作る料理です。
和食、中華、洋食など、たくさんの美味そうな料理が、この映画には登場します。

料理の見た目だけでも腹が減ってきそうなのですが、おっさん達の美味そうな食べっぷりが、またさらに食欲を掻き立ててくるんです。

そしてこの1日3食の料理こそが、生活のリズムを作り、彼らの体を支え、精神を支え、非日常の中の日常を生き抜く力にもなるんです。

食べることは、生きることなのだと、気づかされるのです。

原作者の西村淳さんによって描かれる「リアルな南極生活」

この映画は、原作者である西村淳さん本人の実体験により描かれています。

そのため南極観測隊としての日常をリアルに表現されており、観測隊の人たちはこんな風に生活しているんだという発見がたくさんあります。

毎日各曜日ごとに違うビデオを見たり、節分に豆まきをしたり、誕生日を祝ったりと、日時や曜日の感覚を失わないような工夫をする場面もあります。

こういった今まで知らなかった「リアルな南極生活」を知ることができるのも、この映画の見どころだと思います。

テレビドラマ版も要チェック!

テレビドラマ版も要チェック!

今回は映画「南極料理人」をご紹介しましたが、2019年1月12日よりテレビ大阪にて真夜中ドラマ「面白南極料理人」も放送開始されます。

キャストは変わりますが、映画同様にコミカルな演出と美味しそうな料理が登場していて面白そうですよ。

テレビドラマ版も要チェックです!

 

このブログを読んで少しでも興味がわいた方、今後ドラマを見てハマった方、ぜひとも映画版「南極料理人」もチェックしてみてくださいね!

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