イミワカンナイ!難解な『バニラスカイ』の謎を徹底考察

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イミワカンナイ!難解な「バニラスカイ」の謎を徹底考察

※この記事はネタバレを含みます。

 

トムクルーズ主演の映画『バニラスカイ』は、1997年に公開されたスペイン映画『オープンユアアイズ』のリメイク作品として、アメリカで公開されました。

バニラスカイの見どころといえば、1度見ただけでは理解しきれないほど作り込まれた難解なストーリーでしょう。2度見たからと言って理解できるというわけでもなく、つい何度も何度も見返してしまいます。不思議なことに何度見ても飽きてくることはなく、見るたびに新たな発見と新たな謎が生まれるのです。噛めば噛むほど(見れば見るほど)味が出てくる、まるでスルメのような映画なわけです。(失礼)

というわけで、バニラスカイを5回見た私が、その難解なストーリーについて徹底的に考察してみました。
「難解」ということは人それぞれの解釈による考察があるわけで、私の考察が必ずしも正解というわけではありませんが、それもまた一興。この記事を見た方の考察の一助となれば幸いです。

まだバニラスカイを見ていないという方は、ぜひとも視聴後に記事を読むことを強くおすすめします。その方が絶対に作品を楽しめると思いますよ。

 

 

あらすじ

大手出版社の父を継ぎ、若くして社長となった『デヴィッド・エイムス』。ビジネスマンとしての実力もあり、超絶イケメン、自宅は大豪邸、さらには美人の恋人までいるという、この世の全てを手に入れたかのような男である。ところが親友の恋人『ソフィア』に一目惚れしてしまったことで、恋人のジュリーは激しく嫉妬し、デヴィッドを乗せた車で事故を起こしてしまう。なんとか一命をとりとめたデヴィッドであったが、事故のせいで体中ボロボロになり、これまでの生活が一変してしまったのだった。そしてデヴィッドの人生は、この日を境にどんどん歪んでいく・・・。

【基本情報】
監督・脚本:キャメロン・クロウ
(『幸せへのキセキ』『エリザベスタウン』など)
原案:『オープン・ユア・アイズ』
出演:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス
主題歌:ポール・マッカートニー『vanilla sky』
公開:2001年

 

 

難解なストーリーを徹底考察!

「夢と現実の境目」はいつなのか

結論から言うと、ソフィアと友人のブライアンと一緒にクラブを出て別れた後、デヴィッドが歩道で倒れてしまったところが夢と現実との境目だと思います。要するに、歩道で倒れた次の朝「目を覚まして」とソフィアに呼び起こされたところからが、夢の始まりだということですね。

これは、夢の中で登場する救護員がデヴィッドに明かしています。そもそも救護員の話が真実なのかという考え方もあるのですが、わざわざ嘘をつく理由はありませんし、私は彼の話は真実であると思っています。

ラストシーン「目を覚まして(オープンユアアイズ)」は誰の声なのか

夢を見ているデヴィッドを観察していたLE社のスタッフ」で間違いないと思います。

理由は2つ。

1つ目は、デヴィッドは150年もの間ずっと眠っていたわけで、その時代に当然ソフィアもジュリーも生きてはいないからです。彼女らもLE社と契約し、デヴィッドと同じように眠っていたのだとしたら可能性はあるでしょうが、デヴィッドが目覚めるタイミングでそばにいるというのは考えにくいのではないでしょうか。

2つ目は、デヴィッドが夢から覚めるシーンのセリフです。「Relax, David. Open your eyes. (吹替:もう大丈夫よ、デヴィッド。目を覚まして。)」って、いかにもスタッフっぽいセリフじゃないですか?こんなときに、ソフィアやジュリーなら「もう大丈夫よ」なんて冷静には言わないと思うんですよね。愛しい恋人とようやく再会できるわけですから。

デヴィッドが目覚めた先は現実なのか夢なのか

これはさっきも述べた通り「150年後の現実」で間違いないでしょう。

「そもそも話の冒頭から全てが夢であり、最後に目覚めた先が現実(夢オチ説)」や「最後に目覚めたシーンが映画の冒頭のシーンに繋がっており、これをひたすらに繰り返し続けている(ループ説)」というのも考えました。
デヴィッドのセリフにもいろいろと考えさせられることがあって、「自分だけは人類でただ1人永遠に生き続けると思ってた」はまるでループ説の伏線のようだし、高いところが苦手な件についての「僕が怖いのは落ちた時の衝撃だ」は「え、落ちたことあるの?最後のビルの屋上から飛び降りるシーンのことなの?」と謎ばかりが溢れてきて、考え出したらキリがないですよ、この映画は。

結論としては救護員の話を信じるのであれば、やはり150年後の現実という可能性が高いのではないかと思っています。

結局「バニラスカイ」とは何だったのか

デヴィッドの部屋に飾られていた「モネの絵」の影響で再現された、夢の中の空を表しているのだと思います。

つまり「ソフィアのいる世界」「デヴィッドが創造した夢の世界」の中の「空」を指しています。その証に、夢の始まりのシーンや屋上でのラストシーンでは、背景の空が綺麗なバニラ色をしています

 

繰り返し見ればどんどん面白くなる!

いかがでしたでしょうか?

バニラスカイは見る度に気づきがあって、2回見るだけでもかなり楽しめる映画です。この記事もあくまで私の考察であって、人によって感じ方はそれぞれだと思います。そこがこの映画の醍醐味でもあり、それぞれ違った考察を持ち寄ってバニラスカイの話題で語り明かすのも楽しそうですよね。

 

 

また、ソフィア役のペネロペ・クルスさんが同じくヒロインを務める、バニラスカイの原作映画『オープンユアアイズ』もおすすめです。ストーリーはほぼ同じですが構成など違う部分もありますので、気になる方はぜひ見てみてくださいね。

 

みなさんの考察もコメント欄より、お待ちしております。

 

 

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