※この記事はネタバレを含みます。
賛否両論というか否定的な意見が目立っている映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。
私も公開初日にこの映画を観て個人的には良い作品だと思ったんですが、その後ネットでレビューを見て驚きました。こんなにも否定的な意見が多いとは・・・。問題になったのは原作にはなく映画オリジナルの追加要素であるラストシーンでしょう。確かにレビューで言われていることは分かります。しかし、私は実際に映画を見ていてそうは思わなかったんです。この映画において賛成的意見を持っている人も同じように考えたのではないでしょうか。タイトルにもある「R指定すべき⁉︎」と感じた部分も含め、そこのところをじっくり考察していきたいと思います。
その前にざっくりと私のスペックを。
- 30代前半の男
- 原作のドラクエⅤは未プレイ(というかⅧ以外はプレイしたことがない)
- いわゆるFF派だったため、ドラクエには詳しくない
- 主人公の顔とスライムくらいは知ってる
あくまで原作未プレイの視点から観た感想であるということをご理解ください。
もしかすると、原作未プレイの方が賛成的意見が多かったりするのかもしれませんね。
なぜ激しい賛否両論が生まれたのか
『ドラゴンクエスト ユアストーリー』のレビューを見ると、問題のラストシーン以外は結構評判が良かったりします。なぜラストシーンだけでこんなにも否定的な意見が増えてしまったのでしょうか。この映画のラストシーンでは映画オリジナルの脚本で、ドラクエの世界自体がゲームの中のプログラムに過ぎないと最後の敵『ミルドラース』から告げられます。それもそのはず。主人公は実は『ドラクエ』というVRゲームをプレイしている現実の人間だったのです。そしてミルドラースは主人公に「ゲームなんてやってないで、もう大人になれ」ととんでもないことを言い放ち、それどころか主人公の妻『ビアンカ』や息子『アルス』をはじめとしたドラクエの世界に登場するキャラクターたちを次々とデータとして消去してしまうのです。なんと悲しすぎる光景・・・。これを見たドラクエファンたちが激怒。
「俺たちのドラクエになんてことを・・・」
「大人になれって、この映画でそれ言う必要ある⁉︎」
と、そりゃそうなる気もします。
原作未プレイの私でさえ「え、えぇぇぇぇぇ⁉︎」と声が漏れてしまったのですから。結果、傑作かに思えたドラクエの映画はラストシーンでひっくり返ってしまったわけですね。
でも、私はこの映画を最後まで観て失敗作だとは思いませんでした。
かつてゲームを楽しんだ大人たちへのラブレター
確かに描写が極端ではありましたが、私にはしっかりとファンへのメッセージが込められていたように思えました。
ラストシーンの流れとしては、主人公が「大人になれ」と現実を突きつけられ、そこへスライムが現れミルドラースというコンピュータウイルスに対するワクチンとして力を発揮し、無事倒すことに成功します。このとき主人公は、自分が子供の頃にプレイしたドラクエの記憶を思い出し、自分にとってドラクエというゲームの世界は現実とは違うもう一つの大切な世界だったのだと気づくのです。
つまり、ゲームから離れてしまったりなんとなくゲームに対して否定的になってしまった「大人たち」へ、
「ゲームってこんなに楽しい」
「現実では味わえない夢のような素晴らしい世界が広がっている」
と伝えたかったのだと思います。
それは「もう一度ゲームをやろうよ」という、ドラゴンクエストから大人たちへのラブレターに思えたのです。だからこそこの映画の最後に「continue your adventure」というメッセージが掲げられたのではないでしょうか。
子供向けの映画ではない⁉︎
全体を通して『ドラゴンクエスト ユアストーリー』は、原作未プレイの私にとっては良い映画でした。
ただ、映画のターゲットとしては完全に「大人向け」に思えました。なぜならラストシーンのミルドラースの言葉は、子供にとってはあまりにも酷な表現だからです。ゲームに夢を抱き、これからたくさんの素晴らしいゲームに出会うであろう子供たちに現実を突きつけるのは、あまりにも早すぎるのではないでしょうか。
年齢によってはミルドラースの言葉を理解できるかどうか分かりませんが、子供を連れて映画館にきた親にとっては首を傾げる要素だったように感じます。ここまで大人向けのメッセージを込めるとなると、『ドラゴンクエスト』というコンテンツはちょっと対象年齢が広すぎたのかもしれませんね。
とりあえず一度観てほしい!
映画って観る人によって感想もそれぞれだと思うんです。今の時代、公開日当日にはすでにネット上に感想・考察やネタバレの記事が大量にアップされます。これを読んだ「まだ映画を観ていない人たち」が、「あぁー微妙そうだから観るのやめよう」となってしまうのは本当にもったいないです。偉そうなこと言っているように取られてしまうことを承知で言うと、せっかくだから自分の目で観て自分の感想を持ってほしい。そんでもって「あのシーンは良かった」「このシーンはなんだかな」と賛否両論が生まれることこそが、映画の醍醐味だと思います。そうして生まれた否定的意見は、肯定派意見と同じくらい、映画にとって大切な感想になるのではないかと思うのです。
ぜひ『ドラゴンクエスト ユアストーリー』も、あなたの目でその結末の真相を突き止めてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、ネットの否定的意見とは全く違う感想を抱くかもしれませんよ?
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